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2018 年度 実施状況報告書

産婦人科教育への反転学習の導入とその実効性の向上のための研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K11225
研究機関山梨大学

研究代表者

平田 修司  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (00228785)

研究分担者 深澤 宏子  山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (60362068)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード反転授業 / フリップトラーニング / アクティブラーニング / 産婦人科 / 系統講義
研究実績の概要

平成 28 年に策定された研究代表者が所属している大学の「中期目標・中期計画」には、教育研究の質の向上のための方策として、アクティブ・ラーニング (以下、AL) を段階的の導入し自律的学習者を育成すると明記されている。この方針に基づいてすでに大学教育センターを中心に AL の説明ならびに導入拡大の事業が実施されてきた。しかしながら、AL の重要な手法の一つである反転授業 (フリップト・クラスルーム、以下、FC) については、すでに大学教育センターが中心となって FC のための教材を簡便に作成する方法を確立され、それが全学に周知されているにもかかわらず、FC を積極的に導入している授業科目はまだ少数であるのが現状である。とくに医学部医学科の臨床医学領域の教育においては、以前より、チュートリアル教育ならびに臨床実習等の AL の手法が用いられていることから、AL の拡大への意思はほとんどなく、その結果、FC を講義に導入している臨床医学科は (産婦人科以外には) ほとんどなかった。
こうした中、研究代表者は、産婦人科の課外教育 (2014 年度より、臨床実習 (2016 年度より)、ならびに、産科と婦人科の全系統講義講義 (2017 年度より)、に FC の導入した。2018 年度もこれらの教育すべてに FC を導入した結果、FC によって教育効果は明らかに向上させることができることを実感できた。本学の「中期目標・中期計画」に記載されているとおり、今後、可及的速やかに、医学部のみならず全学的に FC の導入が拡大されるべきものと確信した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記の研究実績の概要の項に記載したとおり、産婦人科の課外教育、臨床実習、ならびに、産科と婦人科の全系統講義講義に FC の導入し、2018 年度もこれらの教育すべてに FC を導入した。学生へのアンケートの結果から、FC によって教育効果は明らかに向上させることができることが明らかにでき、今後、医学部のみならず全学的に FC の導入が拡大されるべきものと確信できた。これらの進捗は当初の計画通りである。

今後の研究の推進方策

2017 年度に産婦人科系統講義に FC を完全導入したが、本学の教育カリキュラムが本年度より変更されるため、新カリキュラムに合わせた内容に変更する必要がある。そのために、まず、現在申請者らが行っている産婦人科の課外教育で、新たな FC 教材を開発し、実際に課外教育に用いることでこれまでの学生との学習効果の比較を行う。また、この課外教育で行っている少人数での実習は、医学教育のコアカリキュラムで必要とされる基本的な資質と能力に含まれる「コミュニケーション能力やチーム医療の実践」ならびに「医療の質と安全の管理」を学ぶ上で有用であり、これをいかに「診療参加型臨床実習」へ生かしていくか、課外教育の場を用いて検討していくことを考えている。また、臨床実習を充実させるために多くの大学で課題となっている指導者の育成にも大いに役立つものと考える。

次年度使用額が生じた理由

FC 教材の作成にあたって経費の節減に努めた結果、次年度使用額が生じた。この次年度使用額は、次年度に新たな FC 教材を多数作成する必要があるため、その経費に充当する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 婦人科医学教育のすべて講義への反転授業の導入.2019

    • 著者名/発表者名
      平田修司, 深澤宏子.
    • 雑誌名

      日本産科婦人科学会雑誌

      巻: 71 ページ: 307

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 山梨大学医学部医学科の産婦人科の全講義への「反転授業」の導入.2018

    • 著者名/発表者名
      平田修司、深澤宏子
    • 雑誌名

      山梨産科婦人科学会雑誌

      巻: 8 ページ: 2-5

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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