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2020 年度 研究成果報告書

HLA class Ⅱ複合体抗体による不育症、妊娠合併症の新診断・治療法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11235
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関神戸大学

研究代表者

山田 秀人  神戸大学, 医学研究科, 非常勤講師 (40220397)

研究分担者 出口 雅士  神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (50403291)
谷村 憲司  神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (80593988)
蝦名 康彦  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (90322809)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード不育症 / 不妊症 / 胎児発育不全 / 妊娠高血圧症候群 / ネオ・セルフ抗体 / 抗リン脂質抗体症候群
研究成果の概要

aβ2GPI/HLA-DR7複合体(ネオ・セルフ)抗体と不育症、不妊症、産科異常との関係を明らかにする。不育症227人中、52人(22.9%)が抗体陽性であった。不育症原因/リスク因子が不明の121人中24人(19.8%)で、APS症状があり基準aPLが陰性の114人中22人(19.3%)で、抗体陽性であることを初めて明らかにした。FGRの19%、HDPの14%、34週以前早産の8%、不妊症の12%で抗体陽性であった。不妊症では、続発性不妊、不育症合併、ART反復不成功や子宮・卵管リスク因子との関係が示された。ネオ・セルフ抗体は、不育症、不妊症、産科異常の原因である可能性がある。

自由記述の分野

産婦人科

研究成果の学術的意義や社会的意義

ネオ・セルフ抗体は、不育症、不妊症、産科異常の原因である可能性があることを世界で初めて明らかにした。これまで原因/リスク因子不明とされていた不育症女性の19.8%で陽性になったことから、ネオ・セルフ抗体は、新たな不育症の原因である可能性を示した。また、これまで抗体陽性の不育症で治療した18人では、低用量アスピリンや低用量アスピリン+ヘパリン治療によって、健児を得ている。前向きコホート研究や介入研究の臨床試験によって、因果関係の決定と治療方法の確立が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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