研究実績の概要 |
Preeclampsia8例ならびに正常妊娠8例を対象とした。それぞれの胎盤組織より、胎盤由来間葉系幹細胞(MSC)を培養同定した。マイクロアレイ解析を行い、preeclampsiaで14個の miRNAsの発現が低下し、90個のmiRNAsのそれが上昇していた (Fold change >2.5)。5 個のmiRNAs (miR-137-5p, -155-5p, -7-5p, let-7i-5p, -224-5p) に着目し、リアルタイムPCR法で確認実験を行った。正常妊娠の胎盤由来MSCと比較して、preeclampsia のそれにおいて、miR-224-5p の発現は上昇し(1.23±0.048 and 1.33±0.077, p=0.028)、miR-137-5pの発現は低下していた(1.18±0.027 and 1.26±0.047, p=0.050)。miR-224-5p およびmiR-137-5pは、preeclampsiaの病態と関連し、MSCを介したpreclampsiaの分子病態メカニズム解明の手がかりと期待された。
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