研究成果の概要 |
抗リン脂質抗体症候群APSは不育症の原因の一つであり、GWASによりTSHR, C1D, NGF, SYCP2L, HLA-DRA, GATA3, FRMD4A, PTPROが候補遺伝子であることを明らかにした。今回、多施設で収集した14例にシークエンスを行い、検体収集と解析を進めている。APSではアスピリンと未分画ヘパリンUFHが標準的治療である。ダナパロイドは出血、ヘパリン惹起性血小板減少症HIT、骨粗鬆症の副作用が少ないが、有効性は報告がない。産科APS60人91妊娠を対象として、ダナパロイドの有用性を調べた結果、出産率はUFHと同等であり、安全に使用できることが確認できた。
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