研究課題/領域番号 |
17K11249
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
小橋 元 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60270782)
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研究分担者 |
梅澤 光政 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (00567498)
宮下 進 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20743165)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 妊娠高血圧症候群 / 遺伝環境交互作用 / 酸化ストレス |
研究実績の概要 |
本研究は妊娠高血圧症候群の発症に影響する、遺伝・環境交互作用、そして病態の解明を目的として、産科の多施設による前向きコホート研究(略称:OSAN)を行うものである。 平成29年度は研究で使用するインフォームドコンセント関連書類(対象者への研究内容説明文書、同意書など)、調査票(環境の状況を調べるアンケート)、遺伝などを調べる血液・尿検体の採取・保存に関する条件などを設定し、研究の手順を確定した。また、研究に参加する医療機関のリクルートおよび倫理審査を開始した。そして、倫理審査が完了している医療機関については、研究に関わるスタッフへの研究内容の説明を開始した。 更に、食生活・飲酒・喫煙などの既にOSANで調査する予定としている遺伝以外の環境に関する因子に加えて、今後OSANに追加すべき因子の検討を開始した。その中で、ビタミンDについては、日本人再生産年齢女性において不足している可能性が指摘されていることが明らかとなったため、本研究の一部として、妊産婦の血中ビタミンD濃度の実態調査も行うこととした。こちらについては、平成29年度末までに、OSANと同様に研究の手順を確定し、研究に参加する医療機関のリクルートや倫理審査を実施した。 このように、平成29年度はOSANと妊産婦の血中ビタミンD濃度に関する調査のそれぞれについて、研究開始のために必要な準備を行い、かつこれらが始められる体制づくりを行った。これにより、平成30年度の早い段階からそれぞれの調査を開始する予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、OSANおよび妊産婦の血中ビタミンD濃度に関する調査のそれぞれについて、研究を行うために必要な倫理審査や準備を行った。これにより、平成30年度の早い段階からこれらの調査を開始できる状況が得られている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究代表者らが研究に参加する医療機関での倫理審査の実施や研究に関わる可能性のあるスタッフへの研究内容のレクチャーを行っている。これらを適時進めるとともに、研究開始に伴う検体の受け入れ態勢を構築しており、研究が始まり次第対応できるようにしている。
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次年度使用額が生じた理由 |
元々の研究計画では、平成29年度よりOSANの対象者リクルートを開始する予定としていたが、個人情報保護法の改正に適した形への研究計画の修正や、より対象者の研究参加率を向上させるために、研究内容の説明方法のブラッシュアップ(動画作成)などを行っており、研究開始が予定より若干ずれ込んでいる。しかしながら、平成30年度の早い段階に調査は開始できる予定であり、調査に使用する物品等を購入するため、次年度に持ち越した予算も早々に使用する予定である。
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