母児ともに経過順調かつ未陣発未破水で帝王切開した5症例を対象に胎盤と産褥5日目の母体血を採取し絨毛DNAと産褥母体血中cell free(cf) DNAのDNAメチル化プロファイルを作成した。胎盤ではDNAメチル化率100%であるが、産褥母体血中cfDNAではDNAメチル化率0%である遺伝子群を抽出し、「胎盤特異的DNAメチル化パターンを示す遺伝子群」として妊娠中に母体血を用いてモニタリング可能かどうかを検証中である。また、前置胎盤と診断された症例の妊娠32週時の血液を用いて、胎盤由来cfDNA量測定が「臨床応用可能な、分娩前の癒着 胎盤予測法」となりうるかを検討する予定である。
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