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2019 年度 研究成果報告書

初期胚における染色体異常発生メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11259
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関藤田医科大学

研究代表者

加藤 武馬  藤田医科大学, 総合医科学研究所, 助教 (20387690)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードPGT / 染色体異常 / モザイク / 着床前診断 / 受精卵
研究成果の概要

本研究では、受精卵の染色体解析を行い、受精前後に発生する染色体異常の傾向を調べ、配偶子形成過程や初期胚で発生する染色体異常の種類、染色体異常が受精卵の分割にどのような影響を及ぼすか明らかにすることを目的とした。受精卵で培養中に分割が停止した胚を調べると、ほぼ全ての胚で染色体異常を持ち、さらにモザイク型の染色体異常を複数の染色体で持っていることが明らかとなった。また、胚盤胞期に胎児を形成するICMと胎盤を形成するTEとの染色体比較解析の結果、ICMとTEでは約半数で核型が異なる結果が得られ、不一致の原因は受精後の初期胚に発生したモザイク型の染色体異常で、TEに蓄積する傾向にあることがわかった。

自由記述の分野

細胞遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究による成果として、受精卵の個々の細胞を解析したことから、初期胚における染色体異常を持つ細胞が、胚盤胞期にICMやTEにどのように分化し、アポトーシスを受け核型不一致を起こすかヒントになり得る結果を得た。さらに上記の基礎研究の成果のみならず、TE生検によって得られた細胞を鋳型にして、PGT-AやPGT-SRのように染色体解析した場合、どのような染色体異常を持つとICMとTE間で不一致になりやすいかなど診断精度の指標を作成することができた。本研究の成果は、基礎研究のみならず臨床としても有意義のある成果と考えている。

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公開日: 2021-02-19  

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