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2019 年度 研究成果報告書

卵巣癌腹膜播種への遺伝子治療の応用を目指して

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11263
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関弘前大学

研究代表者

横山 良仁  弘前大学, 医学研究科, 教授 (90261453)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード卵巣癌腹膜播種 / Carbonyl reductase 1 / 遺伝子治療 / 人工ヒト腹膜組織 / ネクローシス
研究成果の概要

人工ヒト腹膜組織(AHPT)を用いて卵巣癌腹膜播種モデルを作製し、Carbonyl reductase 1 (CR1) DNA-デンドリマー複合体導入による腹膜播種初期動態の変化から、CR1による遺伝子治療効果の機序を明らかにした。癌細胞は穿孔を形成しながら中皮層に侵入し、中皮間・中皮下で増殖し集塊を形成した。24時間後にはリンパ管侵襲がみられ、48時間後には癌細胞が集塊を形成しながら組織深部に浸潤していた。CR1DNA導入により、AHPT上の癌細胞増殖が有意に抑制され、ネクローシスの誘導を示す結果を得た。CR1導入による増殖抑制とネクローシス誘導を通した卵巣癌腹膜播種抑制効果が実証された。

自由記述の分野

産科婦人科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣癌患者へ応用するために行った3次元ヒト人工腹膜を用いた研究において、卵巣癌細胞を播種させCBR1 DNA/デンドリマー複合体を添加すると、24時間後から癌細胞の接着・増殖・中皮層への浸潤が有意に抑制された。これはマウス生体内での播種巣にCBR1 DNA/デンドリマー複合体を投与した場合と同様の動態であった。この結果はCBR1 DNA/デンドリマー複合体のヒト卵巣癌治療への応用ができるものと大いに期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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