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2018 年度 実施状況報告書

腹膜に着目した子宮内膜症発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K11274
研究機関京都大学

研究代表者

谷 洋彦  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (70615252)

研究分担者 佐藤 幸保  京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (00508236)
伊藤 美幸  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (00760951)
堀江 昭史  京都大学, 医学研究科, 講師 (30535836)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードin vivo / 子宮内膜症形成モデル / サンプル収集 / 解析
研究実績の概要

本年度はこれまでのin vitroでの研究成果を検証する目的でC57BL/6マウスのドナーマウスより得た子宮内膜組織を同レシピエントマウスの腹腔内に散布する子宮内膜症形成モデルを用いてのin vivoでの検討を行った。内膜組織の腹腔内散布から5日間連続でversican腹腔内投与を行うことにより、腹腔内の内膜症病巣の形成におけるversicanの関与について検討した。 結果、versican投与により、レシピエントマウスの腹腔内で形成される子宮内膜症病巣のサイズが増大することが確認され、in vivoでもversicanが子宮内膜症の形成に関与する可能性が示された。これら一連の研究成果により腹膜因子が実際の生体内において子宮内膜症病巣形成に関わることがより明瞭になった。さらに実臨床患者より説明と同意の上であらたなサンプルを収集し、これまでに行った解析結果とあわせて、腹膜因子について、よりデータ数の多い整合性のある結果を得るための解析準備を整えた。その際に病変の出現頻度が高い部位を同時に比較解析することで腹膜におけるどの因子がどの部分で実際の内膜症発症に深く関係するかについての洞察を加えられるような解析設計もおこなっている。これらの解析結果は最終年度に報告予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

サンプルの解析を試みたが、希少サンプルのため予定していたサンプル数を準備できなかった。共同研究機関にも協力を依頼し、再度解析の準備を行っている。サンプルのQCまで済んだものは一定数準備できており、予定期間内には解析終了は可能とか考えている。

今後の研究の推進方策

あらたな解析に基づいて内膜症形成に関与する腹膜因子をピックアップするとともに、それらが関与する重要なパスウェイを見出し腹膜における内膜症形成の過程を分子生物学的に明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

2018年度中に行う予定であった解析がサンプル数不足のため、2019年度に持ち越しとなった。これに伴い次年度の使用額に変更を必要とした。

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公開日: 2019-12-27  

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