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2022 年度 実績報告書

新規キャリアー細胞を用いた伴侶動物難治性固形癌に対する前臨床有効性試験

研究課題

研究課題/領域番号 17K11279
研究機関東邦大学

研究代表者

濱田 雄行  東邦大学, 医学部, 客員教授 (90172973)

研究分担者 打出 毅  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20327456) [辞退]
古谷 哲也  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60647676)
杉山 隆  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10263005)
小山 義之  大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 客員研究員 (00162090)
高木 哲  麻布大学, 獣医学部, 教授 (50396305)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードオンコリティックアデノウイルス / ビーグル犬 / 安全性試験 / qPCR
研究実績の概要

オンコリティックアデノウイルスAdE3-midkine感染キャリアー細胞の安全性と比較するためにオンコリティックアデノウイルスAdE3-midkine単独での安全性試験を行った。
AdE3-midkineの急性安全性を評価するため、10e10PFUのAdE3-midkineをビーグル犬3頭の大腿部にそれぞれ1回大腿筋肉内注射した。①,24時間後、②,4日後、③,11日後に犬を屠殺し、臓器を取り出して組織学的検査を行い、AdE3-midkine特異的なプライマーをを用いたqPCRを実施した。①では注射前、注射直後、3時間、6時間、12時間、24時間後に、血液、唾液、尿、便を採取して屠殺した。②では、注射前、注射直後、1日目、2日目3日目、4日目に血液、唾液、尿、便を採取して屠殺した。③では、注射前、注射直後、1日目、2日目、3日目、4日目、5日目、7日目、9日目、11日目に血液、唾液、尿、便を採取して屠殺した。炎症反応性のマーカーであるα1AGは注射後2から4日目にかけて増加した。
CRPは、AdE3-midkineの注射後3時間で増加し始め、2日目にピークを迎え、9日目に正常値に戻った。その他のCBCおよび生化学検査の臨床血液検査は注射前後に変化しなかった。ビーグル犬3頭のいずれにも異常な臨床症状は検出されなかった。qPCR検査で、血液、唾液、尿、糞便中にAdE3-midkineは検出されなかった。以上により、オンコリティックアデノウイルスAdE3-midkine単独では、オンコリティックアデノウイルスAdE3-midkineは体内で急速に消失し、体内外で認められなかった。また、軽度の急性炎症反応は認められたが、副作用は全く認められなかった。

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公開日: 2023-12-25  

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