子宮頸がんの早期発見と新たな治療開発のための研究である。頸管粘液中のmiRNA を探索したところ、4つのmiRNAが前がん病変から検出され、病期の進行に伴い、その発現のレベルが上昇していた。この方法は補助診断として有効な手法と考えれられる。4つの中の1つであるmiR-126-3pはがんの増殖に関わるタンパクの発現を抑制し、細胞死を抑制することが培養細胞の実験で明らかとなった。miR-126-3pを細胞内で強制的に発現させることで癌細胞の増殖を抑制することが可能であり、新たな治療法確立の可能性が見えてきた。
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