離島における疫学データの解析によって加齢性難聴と認知機能の低下に相関があることを示した。また、認知機能低下に関連するとされるApoE遺伝性多型の解析を加え、ApoE遺伝子は難聴には関与せず、認知機能と関連することが示された。 また補聴器装用による認知機能低下抑制が可能か前向き登録研究を開始した。登録時のデータを横断的に解析したところ、補聴器装用1年以上の群は1年未満の群と比較して、年齢に違いはなく、難聴は高度であるにも関わらず、認知機能は同等であった。さらに、QOLは高く、補聴器装用は認知機能維持とともにQOL維持に関与している可能性が示唆された。
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