C57BL/6マウスに対してカロリック刺激を行ったが、眼振所見の再現性は高くなかった。そこで、マウスに行った報告はないが他の動物種で実績のある前庭刺激法であるガルバニック刺激を試みたところ、大脳皮質の反応は刺激周波数に応じて変化し、低周波刺激ではPIVCと思われる前庭領野、より高周波刺激では聴覚野が反応する所見が得られた。次いで、フラビン蛋白蛍光の数倍の強度でイメージングが可能なGCaMP6マウスで同様の実験を行った。C57BL/6マウスと同様に、低周波刺激ではPIVCと思われる前庭領野、高周波刺激では聴覚野が反応する傾向が得られ、イメージングの反応強度は高くなった。
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