研究課題/領域番号 |
17K11338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
蒲谷 嘉代子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50569259)
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研究分担者 |
中山 明峰 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
近藤 真前 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30625223)
坂本 なほ子 東邦大学, 看護学部, 教授 (20398671)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 慢性めまい / 持続性知覚性姿勢誘発めまい / 良性発作性頭位めまい症 / 有病率 / 発症予測因子 / 前向きコホート |
研究成果の概要 |
良性発作性頭位めまい症(BPPV)において、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)への進展を前向きコホート研究にて調査した。 初期データの解析にて、BPPV発症から1ヶ月後に通院中の症例には治癒例・症状残存症例が半数程度あり、症状残存例ではめまいによる生活の支障や抑うつを抱えていることが確認された。 最終データの解析にて、解析対象のBPPV116例中97.4%は1年後までに治癒し、2.6%がBPPVが遷延した。また全体の1.7%、エントリー時症状残存症例の3.3%がPPPDを発症した。PPPD発症症例が少ないため、発症予測因子を解析することは困難であった。
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自由記述の分野 |
めまい平衡医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
良性発作性頭位めまい症(BPPV)において、発症から1ヶ月後に症状が残存している症例においては、眼振などの所見が消失していても、生活の支障やうつ症状を抱えていることがわかった。そのため、症状残存例については、引き続きの医療が必要と考えられた。 BPPV症例を前向きに経過を追ったところ、97.2%は1年後までに治癒しており、2.6%がBPPVが遷延していた。また、1.7%の症例においては、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)という慢性機能性めまい疾患を発症しており、症状消失まで経過観察する必要性が示唆された。
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