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2018 年度 実施状況報告書

内耳耳石器障害の情動系に対する影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K11346
研究機関近畿大学

研究代表者

瀬尾 徹  近畿大学, 医学部, 准教授 (30258149)

研究分担者 小林 孝光  近畿大学, 医学部附属病院, 助教 (20642888)
中川 誠司  千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (70357614)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード情動 / メニエール病 / 球形嚢
研究実績の概要

本年度は、情動系に大きな影響をあたえるパーソナリティーと耳石器疾患について検討した。対象として、耳石器(球形嚢)の病変が多いと考えられているメニエール病患者39例とし、43例のコントロールとともに、そのパーソナリティーについて評価した。評価法として、Short-form Eysenck personality questionnaireを用い、外向性傾向(社会的、元気、活動性を示す指標)と神経症傾向(感情が不安定、心配性を示す指標)を用いた。その結果、外向性傾向については、メニエール病患者(15.3±3.0)とコントロール(15.2±4.0)の間に差を認めなかった(P=0.933)。一方、神経症傾向については、メニエール病患者(14.4±3.3)はコントロール(11.8±3.6)と比較し有意に高値を示した(P=0.000892)。そしてその傾向は、メニエール病のステージ、罹病期間、めまい発作回数とは関連しないことがあきらかとなった。すなわち神経症傾向は、メニエール病の病状とは関連せず、疾患の存在自体に関連することが示唆された。現時点では、神経症傾向は、疾患の結果なのか原因なのかは明らかではない。また球形嚢病変自体のパーソナリティーへの関与についても明らかではない。これらを明らかにするため、対象の拡大を検討している。現在、動物実験に関しては、実施体制を調整中であり、本年度は実施できていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床研究については順調に進行している。しかし動物実験に関しては、環境の整備が遅れており実施できていない。

今後の研究の推進方策

動物実験のための体制の確立をはかる。臨床研究については、現状を継続する。動物実験の遂行のための環境を整備する。

次年度使用額が生じた理由

動物実験が遅延しており、それに関連する物品の支出がなく、相違が生じた。次年度は、研究のさらなる遂行のため機器物品の整備のための出費および論文出版のための経費が必要となるが、これらは今年度よりの繰り越し金を充当する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Recent and frequent vertigo attacks produce negative findings on furosemide-loading vestibular evoked myogenic potential testing in Meniere’s disease.2018

    • 著者名/発表者名
      Toru Seo
    • 雑誌名

      Front Neurol

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.3389/fneur.2018.00636

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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