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2019 年度 実施状況報告書

内耳耳石器障害の情動系に対する影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K11346
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

瀬尾 徹  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (30258149)

研究分担者 小林 孝光  近畿大学, 大学病院, 助教 (20642888)
中川 誠司  千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (70357614)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード耳石器 / めまい / 情動
研究実績の概要

本年度は、平成29年度に症例蓄積が不十分であったヒトにおける耳石器障害の情動への心理学的影響について検討した。アンケート形式による心理テスト(DHI:dizziness handicap inventory, HADS:hospital anxiety and depression scale, STAI:State-trait anxiety inventory, CMI:Cornel medical index, SDS:Selfrating depression scale)を行った。対象として申請者らの提唱している耳石障害によるめまいの仮診断基準(1.非回転性のめまいで、体が下へ吸い込まれる感、前後へ引っ張られる感、側方へ引っ張られる感。2.カロリックテストなど通常の平衡機能検査で異常を認めない。3.cVEMPあるいはoVEMPで異常を認める。4.既知のめまいを主訴とする疾患が除外できる。5.小脳症状や他の脳神経症状を認めず、MRI画像上もめまいの原因となる異常を認めない。2014年)に合致する19例を抽出した。その結果、耳石器障害めまいでは、CMIにおいて神経症傾向が強い、STAIにおいて不安が強く、特性不安よりも状態不安が強かった。SDSにおいて抑うつ傾向は認めなかった。この結果より、耳石器障害めまいでは、不安は強いが、うつ傾向はすくないことが明らかになった。不安が増強する理由として、めまいを繰り返すこと、これまでに原因不明とされてきたことが考えられ、抑うつ傾向が少ない理由として症状が軽微であり、日常生活が制限される場面が少ないことなどが考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

申請者の所属機関の変更があり、研究全般に遅れが生じた。特に動物実験についての準備が遅延している。

今後の研究の推進方策

動物実験のための環境整備、体制確立をはかる。臨床研究については、現状を継続する。

次年度使用額が生じた理由

申請者の所属機関の変更により実験環境の変化が生じ、そのために研究の遂行に遅れが生じた。そのために物品の購入が遅れ、研究期間を延長した。次年度は研究を完結させ、論文出版を目指すが、そのための経費を今年度よりの繰り越し金を充当する予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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