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2017 年度 実施状況報告書

「平衡障害に対する新規治療法の開発」- iPS細胞による前庭再生医療 -

研究課題

研究課題/領域番号 17K11349
研究機関独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター)

研究代表者

田浦 晶子  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (70515345)

研究分担者 北尻 真一郎  信州大学, 医学部, 特任講師 (00532970)
西村 幸司  滋賀県立成人病センター(研究所), その他部局等, 専門研究員 (20405765)
扇田 秀章  滋賀県立成人病センター(研究所), その他部局等, 専門研究員 (20761274)
大西 弘恵  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50397634)
伊藤 壽一  滋賀県立成人病センター(研究所), その他部局等, 所長 (90176339)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード前庭障害 / iPS細胞 / 移植
研究実績の概要

まず、マウスの前庭にマウスiPS細胞を移植し、1週間後に移植細胞が生着可能かを2通りの移植方法で確認した。
移植のiPS細胞は未分化なものを使用した。
一つ目の方法はマウスのあぶみ骨底盤を外し、oval windowから移植する方法である。ハミルトンシリンジにて少量のマウスiPSをゆっくりと注入を試みたが、前庭組織に移植したiPS細胞を確認することは出来なかった。
二つ目の方法としてはマウスの後半規管に超音波振動装置を用いて、小孔を開けてそこからiPS細胞を移植したところ、卵形嚢及び膨大部組織の端に緑色のiPS細胞の生着を確認できた。但し、周囲組織細胞への分化は確認できなかった。
また、移植前にゲンタマイシンにて外側半規管より内耳障害を与えた後に、後半規管からiPS細胞の移植を試みたが、障害後の前庭組織には殆ど移植細胞の生着は認めなかった。恐らくゲンタマイシンによる障害で、前庭組織に瘢痕が生じたために、移植細胞の生着が困難であったと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

障害後の前庭への移植細胞の生着が認められなかったため、その原因についての検討に時間を要しました。
また臨床業務が多忙を極めたため、実験を行う時間が確保できなかったためと思われます。

今後の研究の推進方策

障害後の前庭組織での瘢痕形成について検討し、瘢痕予防対策を行う。瘢痕の原因と予想されるコラーゲンの働きを抑制するなどの方法を試行し、今後は瘢痕を抑制した状態でのiPS細胞の移植を試みる予定である。

次年度使用額が生じた理由

臨床業務の増加及び障害後の前庭組織に移植細胞の生着を認めなかったっために、様々な検討に時間を要したためと思われます。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] iPS細胞による前庭再生医療への試み2018

    • 著者名/発表者名
      田浦晶子、中川隆之、船曵和雄、伊藤壽一、大森孝一
    • 学会等名
      第17回日本再生医療学会
  • [学会発表] iPS細胞による前庭再生医療への試み2017

    • 著者名/発表者名
      田浦晶子、中川隆之、船曵和雄、辻純、扇田秀章、西村幸司、伊藤壽一、大森孝一
    • 学会等名
      第76回日本めまい平衡医学会

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公開日: 2018-12-17  

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