• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

喉頭気管領域での組織線維化過程におけるマクロファージの役割の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K11381
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関京都大学

研究代表者

岸本 曜  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80700517)

研究分担者 大森 孝一  京都大学, 医学研究科, 教授 (10233272)
楯谷 一郎  藤田医科大学, 医学研究科, 教授 (20526363)
北村 守正  京都大学, 医学研究科, 講師 (60543262)
山下 勝  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10635519)
岡野 高之  京都大学, 医学研究科, 助教 (60642931)
末廣 篤  京都大学, 医学研究科, 助教 (00738247)
水田 匡信  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20777875)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード声帯 / 線維化 / マクロファージ
研究成果の概要

マウス声帯の物理的損傷後のマクロファージの発現を検討した。正常声帯では粘膜固有層浅層に組織常在マクロファージを認めたが、損傷後は徐々に増加し3日目に最多となり、粘膜固有層全層に分布した。損傷後初期にはiNOS陽性マクロファージ(M1-like)が、正常声帯および損傷後後期ではCD206陽性マクロファージ(M2-like)がそれぞれ優位であることが確認された。さらに、線維化に関わるTGFβ1と Arginase1の発現は損傷後3日目に増加していた。
声帯損傷後にマクロファージの分化誘導効果を有するPPARγアゴニストを経口投与し線維化抑制を試みたが、線維化軽減効果は確認できなかった。

自由記述の分野

喉頭科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症や外傷後に生じる声帯の線維化病変は難治性の音声障害をきたすため、患者にとって精神的にも社会的にも大きなハンディキャップとなるが、確立された治療法はなかった。本研究により、声帯の線維化過程においてマクロファージは比較的早期に関与している可能性が示唆された。これまでは線維芽細胞が治療法開発のターゲットとされてきたが、今後、マクロファージをターゲットとした治療法開発につながる可能性がある。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi