研究課題
基盤研究(C)
1st lineとしてプラチナベースの全身化学療法を行った再発・転移頭頸部扁平上皮癌(R/M HNSCC)で化学療法施行前60日以内にFDG-PETが施行された症例を対象として後ろ向きに研究を行った。化学療法施行前のFDG-PETのDICOMデータを用い、全身の再発・転移巣の腫瘍代謝体積(total MTV)を算出したところ、total MTVがいずれにおいても有意な予後因子であることが証明された。
頭頸部癌
再発・転移頭頸部扁平上皮癌においてもHPV感染とMTVが有用な予後因子として確立される可能性は極めて高いと考えられる。高MTV症例が予後不良であることは、逆に糖代謝を制御することにより予後の改善が図れることを示唆している。現在、糖代謝は癌の新たな治療標的として注目されている分野であり、その点においても本研究の意義は極めて大きい。