唾液腺がん幹細胞の低酸素環境下におけるエネルギー代謝を解明し、がん幹細胞を制御する方策を探索する。研究の進め方として、以下の計画とした。(1) in vitro低酸素環境下における唾液腺がん幹細胞のエネルギー代謝の解明、(2) in vitro低酸素環境下におけるがん幹細胞のエネルギー代謝と低酸素誘導因子(HIF-1)との相互作用を明らかにする、(3) がん幹細胞におけるSTAT3 のエネルギー代謝制御を確認する、(4) がん幹細胞のエネルギー代謝を制御してアポトーシスに誘導する、(5) in vivo腫瘍内微小環境(低酸素環境)におけるがん幹細胞のエネルギー代謝の制御を試みる。HIF-1aの発現が安定せず時間を要したが、様々な条件にて検討を行い、1%低酸素で24時間の培養でHIF1aの誘導が確認できた。しかし今後、低酸素下における細胞応答につき検討を行っていく予定である。
|