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2017 年度 実施状況報告書

頭頸部癌でのG蛋白共役受容体のクロストークを利用した分子標的治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K11402
研究機関自治医科大学

研究代表者

今吉 正一郎  自治医科大学, 医学部, 助教 (00570186)

研究分担者 金澤 丈治  自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (20336374)
伊藤 真人  自治医科大学, 医学部, 教授 (50283106)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードG蛋白共有受容体 / 受容体型チロシンキナーゼ / 分子標的治療 / 頭頸部癌
研究実績の概要

本研究は,代表的G蛋白共役受容体(GPCR)であるGalanin受容体2型(GALR2)と上皮成長因子受容体(EGFR)との相互作用(クロストーク)を解明し,新たな分子標的治療薬開発を目的とする基礎実験である.申請者らはこれまで, GALR2が頭頸部癌の治療標的として有用であることを確認してきた.GALR2は,情報伝達経路が多彩で効率よく癌細胞をアポトーシスに導くことができるがEGFRを介した増殖シグナルを持ち一部の細胞に生存の機会を与える.このためGALR2を分子標的とする場合には,EGFRを介する増殖シグナルを抑制することが重要である.また,EGFRからGPCRへの機構は抗体製剤であるセツキシマブの耐性化にも関連するため,解明が期待されている.今回得られるGALR2とEGFRとの相互作用の知識は,新たな頭頸部癌分子標的治療の進歩にも寄与するものと思われる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

複数の頭頸部癌細胞にGALR2の遺伝子導入を行いRNAレベルで発現は確認できた.その後,情報伝達経路の解明を行っているが,予想以上に関連する分子が多く,現在,解明の最適化を行っており,確定には至っていない.

今後の研究の推進方策

情報伝達経路の確定を行い当初の予定であるリガンド別のEGFRリン酸化とEGFRの情報伝達経路の解明,GALR2アゴニストとセツキシマブとの併用効果と耐性化の解明へと研究を進めてゆきたい.

次年度使用額が生じた理由

研究計画が遅れているため支出も遅れている.また,4月30日付で代表者が退職となるため使用を中止する.

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公開日: 2018-12-17  

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