• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

頭頸部癌に対するREV7発現と新規治療標的としての意義

研究課題

研究課題/領域番号 17K11407
研究機関北里大学

研究代表者

山下 拓  北里大学, 医学部, 教授 (00296683)

研究分担者 村雲 芳樹  北里大学, 医学部, 教授 (40324438)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード中咽頭癌 / REV7 / p16 / DNA損傷修復
研究実績の概要

頭頸部領域のHPV関連癌が注目され、HPV関連癌は化学療法や放射線治療の感受性が良好であることが報告されてきた。一方で化学療法および化学放射線治療に対する耐性機構の一つとして、腫瘍細胞におけるDNA損傷後のDNA修復亢進が強く関与していることが報告されている。1本鎖DNA損傷修復機構の一つであるDNAの損傷乗り越え修復や細胞周期、転写因子制御などに関与するREV7の発現が治療効果などに実際関与しているか、p16免疫染色結果との相関を当院で治療した中咽頭癌検体を用いて検討した。p16陽性が全症例の65%、陰性が35%であった。REV7染色ではスコア0,1の低発現が62%、高発現が38%であった。p16陽性群は陰性軍に比べて無増悪生存期間(PFS)が有意に良好であった(p=0.049)。REV7の発現と年齢、分化度、UICC病期など背景因子との相関を診たところいずれも相関は認めなかった。REV7発現とPFSとの間には有意差はなかった(p=0.34)。p16染色陽性者の73%がREV7低発現、27%REV7高発現となり、一方p16染色陰性者の61%がREV7高発現、39%がREV7低発現となり、これら2因子間には逆相関が認められた(p=0.019)。そこでp16陽性者のみでREV7高発現、低発現間にPFSに差がみられるか検討したが、有意差はなかった(p=0.69)。またp16陰性者でのREV7高発現、低発現間にPFSも同様に検討したが、やはり有意差はなかった(p=0.72)。今後、p16とREV7逆相関のメカニズムの解明が必要であると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] HPV関連癌とREV7発現の検討2019

    • 著者名/発表者名
      籾山香保、宮本俊輔、清野由輩、松木崇、堤翔平、鈴木綾子、山下拓
    • 学会等名
      第43回頭頸部癌学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi