嚥下内視鏡検査と高解像嚥下圧検査を組み合わせる新しい嚥下機能検査方法(嚥下内視鏡・圧検査)を開発した.健常人14例を対象とした先行研究では,嚥下圧センサーが咽頭収縮や食道蠕動の妨げにはならないことも確認した。健常人のデータから高解像嚥下圧検査の評価項目の選定を行い,基準検査である嚥下造影検査の所見と比較して各項目の感度及び特異度から,嚥下咽頭期および食道期の機能評価における信頼性を確認できた。嚥下障害患者60例に対しても安全に嚥下内視鏡・圧検査を実施することが可能であり、本検査方法は現在の標準検査である嚥下造影検査の代替検査となり,嚥下機能評価のためのX線被曝を避けることができると結論した。
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