研究期間に、咽喉頭乳頭腫43名の患者に合計87手術を施行した。本研究では、患者にとって低侵襲かつ日帰りで施術可能なグリーンレーザーを用いた手術(Green Laser Photocoagulation, GFP)に注目して解析を行った。 その結果、GRPにより疾患の重症度が有意に軽快していることに加え、GRPを複数回繰り返した全症例で、重症度が段階的に軽快していることがわかった。また、声帯に病変を認めた症例では、GRPにより、音声を他覚的に悪化させることなく、自覚的な音声評価を有意に改善させることも突き止めた。これらの成果は、国内外の学会(うち招待講演13回)や、論文、著書にて発表した。
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