研究課題
開放隅角緑内障患者45例77眼にAP-7700視野計に変分近似ベイズモデル視野測定プログラムを組み込んで視野測定を行った。比較のため、現在の臨床現場における標準視野計であるSITA-Standard プログラムを用いた視野測定を行った。視野検査測定グリッドは中心24度内の視野を6度間隔ごとに計54ヶ所を測定する24-2グリッドを使用し、それぞれの検査結果の、1: MD、2: PSD、3:測定時間の3つを用いて検討を行った。各視野計のMD値はそれぞれ HFAにおいて-8.2±6.4dB、 AP-7700において-8.4±6.5 dBであった。PSD値は HFAにおいて8.8±5.0 dB、 AP-7700において9.0±4.9 dBであった。MD、PSD値は、測定機器間に有意な差はなく、両機器間で強く有意に相関していた(MD: r=0.98、PSD: r=0.97、p<0.001)。測定時間はHFAにおいて6.2±1.1、 変分近似ベイズモデルにおいて5.4±1.7分で、変分近似ベイズモデルで有意に短かかった(p<0.001)。次に772眼の10-2視野データを用いて事前学習を行い、緑内障における10-2視野のパターンを抽出した。次に43例86眼の正常眼、304例505眼の光干渉断層計による網膜神経線維層、網膜神経節細胞層、視細胞層の厚みから畳み込みニューラルネットワークを用いて10-2視野感度を予測した。予測した結果は、事前学習で得られた視野パターンに照らし、緑内障パターンからの乖離によって罰則化を行うことで、より正答が得られやすいように工夫を行った。提唱モデルによる予測誤差(二乗平均平方根)は6.32 ± 3.76 dBであった。緑内障パターンからの乖離によって罰則化を行わない場合には有意に悪かった。
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Sci Rep
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Br J Ophthalmol
Ophthalmol Glaucoma
10.1016/j.ogla.2020.01.001
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