研究課題
成長期の近視は、眼球が大きくなることで生じる。しかしながら、成長期の眼球形態の変化は明かでは無い。近年、光干渉断層計の登場により、眼球形態をマイクロメートル単位で画像化することができ、検査は非侵襲であることから、小学校と中学校の眼球の成長に伴う、眼底微細構造の変化を明らかにすることを目的とする。小学校3年生から継続して検査している本年度は6年生になった115名の検査を予定通り完了し、データベース化した。小学生は同対象者を4年間継続的に検査することができた。中学生はすでに182名の3年間の検査が終了しており、データべース化されている。また、小学生4年間、中学生3年間の眼球形態の変化のデータベースを用いて、国際学会で1演題(「Retinal vessel shift and its association with axial length elongation in junior high school students」)、国内学会で5演題(「中学生3年間の網膜血管走行の変化と眼軸長の関連」、「中学3年間の眼軸長と身長・体重との関係」、「小学3年生における乳頭周囲網膜神経線維隆起と眼軸長・コーヌスとの関係」、「中学3年間における乳頭周囲神経線維隆起の出現と眼軸長・眼軸延長の関係」「小学3年から5年の眼軸長と身長・体重との関係」)発表した。また、眼球形態に関する論文が9篇掲載された。
2: おおむね順調に進展している
小学校3年生から継続して検査している本年度は6年生になった115名の検査を予定通り完了し、データベース化した。また、すでに3年間のデータベース化が完了した中学生と上記小学生のデータを用いて、国際学会で1演題、国内学会で5演題発表した。また、論文が10篇掲載された。
2018年4月に日本眼科学会に4演題、5月にAssociation for Research in Vision and Ophthalmology(アメリカ、ホノルル)に1演題、5月の国際視野学会に3演題、5月の日本近視学会に3演題発表したのち論文にする。平成30年度以降も中学1年生になった対象者を中学3年生まで継続的に検査していく。
予定していた学会発表、論文投稿の一部が翌年度に持ち越したため、次年度使用額が生じた。平成30年度の学会発表、論文投稿に次年度使用額を使用する予定である。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)
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