小学校と中学校における「詳しい視力検査」を継続することで、近視の有病率を明らかにした。「詳しい視力検査」とは裸眼視力だけでなく、矯正視力、眼軸長、他覚的屈折度、自覚的屈折度、眼球高次収差、角膜形状を測定する視力検診である。これらのデータから眼球高次収差が近視進行のリスクファクターであることあきらかにした。 強度近視が視機能障害をおこす原因は、眼球後部の形態異常である「後部ぶどう腫」に起因する。我々は眼底写真や光干渉断層像など客観的に診断された後部ぶどう腫の存在する目の70%が小学校入学以降に近視が発症していたことをあきらかにした。
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