TGFBI R124H変異を持つTGFBI角膜ジストロフィ患者の角膜実質細胞に対しCRISPRによる遺伝子編集効果を検討したところ、RFLP,シークエンス共に遺伝子変異の編集による正常配列化を認めた。またオフターゲットも認めなかった。TGFBI R124C変異を持つマウス(R124Cマウス)は高率に角膜混濁を生じたが、アミロイドの沈着は見られなかった。電子顕微鏡所見では、混濁部位に一致して無構造な沈着物を認めた。混濁部位ではTGFBI蛋白の蓄積が亢進していた。ホモR124Cマウスではワイルドタイプのマウスと比較して角膜上皮擦過による創傷治癒が遅延することが分かった。
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