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2018 年度 実施状況報告書

アクアポリンを標的とした黄斑浮腫の新規治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 17K11450
研究機関岡山大学

研究代表者

白神 史雄  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50187530)

研究分担者 且原 真木  岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (00211847)
森實 祐基  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (50432646)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードメカニカルストレス
研究実績の概要

加齢や生活習慣病に伴う様々な眼疾患(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、黄斑上膜)において、網膜の中心部(黄斑)に細胞間質液が過剰に貯留した状態を黄斑浮腫といい、重篤な視力障害の原因となる。現在黄斑浮腫に対しては、薬剤、網膜光凝固、手術等、網膜血管の透過性亢進を阻害する治療が行われて いる。しかし治療効果に限界があり新たな治療法の開発が必要である。本研究では、細胞間質液の恒常性維持に重要な膜タンパクであるアクアポリン(AQP)に着 目し、AQPの発現や機能を調節することによって黄斑浮腫を改善できるのではないかとの仮説を立てた。そこで本研究では黄斑浮腫の病態におけるAQPの発現や機能変化 を明らかにする。
昨年度は、網膜色素上皮細胞及びミュラー細胞を培養し、細胞に伸展ストレスを加えた場合の、細胞のmRNA及び蛋白発現について検討した。そして、各細胞が生着し伸展刺激に耐えることが可能な細胞伸展システムの条件を見出した。また、細胞に種々の伸展刺激を与え、AQPやタイトジャンクションに関連する膜タンパクやサイトカインの発現の変化についてPCR法で検討した。今年度はこれらの因子の蛋白レべルにおける発現変化 について、western blotting法で検討を行った。また、伸展ストレスが眼疾患の病態を反映するように、種々の伸展法を考案し、各ストレスにおける細胞応答についても検討した。伸展法のプロトコールについては改良の余地があり、来年度も継続して研究を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

眼疾患の病態を反映するように種々の伸展ストレスの負荷方法を考案したが、結果が安定しなかったため、実験方法の改良が必要であり、時間を要したため。

今後の研究の推進方策

実験プロトコールの改善を継続する。タンパクレベルでの解析の次に、関連するシグナル伝達の経路についても解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

実験消耗品が予定よりも少なく済んだだめ。次年度、物品費に使用予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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