研究課題/領域番号 |
17K11457
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高橋 枝里 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60622602)
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研究分担者 |
福島 美紀子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (10284770)
猪俣 泰也 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (50452884) [辞退]
谷原 秀信 熊本大学, 医学部附属病院, 病院長 (60217148)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | マイクログリア / コラーゲン収縮能 |
研究実績の概要 |
増殖硝子体網膜症における牽引性網膜剥離を生じる病態は、網膜下または網膜上に生じた増殖膜が収縮することで網膜が牽引されることによる。マイクログリアの収縮能を検討するためにコラーゲン収縮アッセイを用いて検討した。コラーゲン収縮能アッセイは、まず細胞をコラーゲンゲル溶液に混和し、その後ゲル化させ、ゲルの情報には培養液を添加し培養する。その後、ゲルをwellの壁から剥がすとゲルが収縮するため、その径を測定することにより収縮能を解析する方法である。マイクログリアは生後1ー3日のラット脳より単離した。混合グリア細胞としてまず培養し、EDTA処理で1型、2型マイクログリアを単離し、また、トリプシン処理により混合グリア細胞を回収した。5x106細胞/mlでコラーゲンゲル溶液へ混和し37度でゲル化を行った。その後、固まったゲルの上部へ細胞培養液をウシ胎児血清、LPS、MCP-1をそれぞれ添加し収縮能の違いについて検討した。EDTA処理を行い回収したマイクログリアはウシ胎児血清未添加下ではコラーゲン収縮能は示さなかった。ウシ胎児血清添加下ではわずかに収縮能を示す傾向にあり、LSP添加で収縮能が増強される傾向にあった。一方、トリプシンによって回収した混和グリア細胞では、ウシ胎児血清フリーでLPS、MCP-1への反応性が良く、よりゲル収縮能が高かった。これらの結果より、コラーゲン収縮に関しては、混合グリアのうち、asutrocyte、2型マイクログリアがより寄与している可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マイクログリアの単離に時間が想定より要しているため
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今後の研究の推進方策 |
RPEとマイクログリアの共培養もすすめながら、マイクログリアの分泌する液性因子とRPEのEMTへの影響について検討する。
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