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2019 年度 実績報告書

網膜色素上皮細胞とマイクログリアの相互作用と眼内増殖膜への影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K11457
研究機関熊本大学

研究代表者

高橋 枝里  熊本大学, 病院, 講師 (60622602)

研究分担者 福島 美紀子  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (10284770)
猪俣 泰也  熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (50452884) [辞退]
谷原 秀信  熊本大学, 病院, 病院長 (60217148)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード網膜色素上皮細胞 / マイクログリア / 眼内増殖性疾患
研究実績の概要

網膜色素上皮細胞は網膜最外層に局在し、血液網膜関門や視細胞外節の貪食など、網膜のホメオスターシスや機能に重要な役割を担う上皮細胞である。上皮細胞における上皮間葉転換の誘導は組織の線維化に関連する現象であるが、眼科疾患においても増殖硝子体網膜症 や加齢黄斑変性における線維化に網膜色素上皮細胞の上皮間葉転換が関与すると考えられている。我々は、培養RPE 細胞を用いてTNF-αが誘導する上皮間葉転換 のメカニズムについて明らかにしてきた。また、我々は脳、網膜に局在する特有の免疫担当細胞であるマイクログリアのサブタイプに注目し、サブタイプの違いにより、炎症性刺激への反応性と軸索の断端の貪食能が異なることを見出した。本研究では、マイクログリアのサブタイプと網膜色素上皮細胞の上皮間葉転換が関係するという仮説のもと、まず、マイクログリアのサブタイプにおける分泌性サイトカインの種類について検討を行った。ラットサイトカインアレイを行った結果、マイクログリアは主にCIVC-1、CINC-2α/β、TIMP-1、sICAM-1、MIP-1α、MIP-3αを分泌し、CINC-1、はタイプ2マイクログリアにおいて分泌能が高かった。MIP-1αはタイプ1、タイプ2どちらも分泌能が高く、タイプ1マイクログリアではIL-4刺激によりMIP-1分泌能が低下した。一方、TIMP-1においてはタイプ2マイクログリアでタイプ1より分泌能が高く、IL-4刺激で非常に分泌が亢進した。マイクログリアの遊走能について、その受容体に注目した。CD44はリンパ球のホーミングに関連する1回膜貫通型受容体である。タイプ1とタイプ2のCD44発現について解析をするとタイプ1とタイプ2どちらもCD44の発現を認めたが、分子量がタイプt1において高く、何らかの修飾をうけているかバリアントが異なる可能性が示唆された。

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公開日: 2021-01-27  

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