研究分担者 |
森 和彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40252001)
上野 盛夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40426531)
田代 啓 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10263097)
中野 正和 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70381944)
佐藤 隆一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30717533)
吉井 健悟 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90388471)
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研究実績の概要 |
原発開放隅角緑内障のアフィメトリクス社の1000Kの全ゲノムのバリアントデータ取得済みのサンプル833例から、昨年度に引き続き対象症例の薬剤別眼圧データ入力を追加で行った。研究計画書では対象となる症例は薬剤の切り替えまたは追加のポイントで、前後3回ずつの日を変えて同一処方で眼圧値の存在するものを対象としていただが、その場合対象症例が少なく解析が困難であったので、前後どちらかまたは両方が2回の眼圧ポイントであっても対象とした。薬剤の切り替え群では総計486件、追加群では1075件のデータとなった。同一症例でも緑内障の点眼が変遷していくので、データが重複しているため、全ゲノム解析する際に各薬剤で1例1眼とし、両眼が対象の場合は眼圧下降の値の大きいものを選択して対象を選択しなおした。その対照で薬剤別(キサラタン(XA)93例93眼、ミケラン(MK)34例34眼、エイゾプト(AZP)53例53眼)、薬剤種別(プロスタグランジン(PG)製剤112例112眼、ベータブロッカー(β)59例59眼、炭酸脱水酵素阻害剤(CAI)58例58眼)で全ゲノム解析を行った。XA,MK,AZPそれぞれのクラスタチェックが問題なかったバリアントのうち、10の-7乗のp値のバリアントは2、0,2個、10の-6乗以下が4,3, 21、10の-5乗以下が49, 48,129個存在した。また薬剤種別ではPG, β, CAIの順に10の-7乗以下のp値のバリアントは2、0,6 個、10の-6乗以下が18,3,24、10の-5乗以下が133,62,74個存在した。これらの有意なp値の低いバリアントはイルミナ社のASAチップでの再現性取得実験(400件超の新規データ入力済み)及び、カスタムチップでの再現性取得実験を行っていく予定である。
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