研究成果の概要 |
羊膜由来間葉系細胞(AMF)は、in vitro創傷治癒モデルにおいて角膜上皮創傷治癒を促進することを報告した。本研究では、in vivo眼表面疾患モデルにおけるAMFの効果について検討した。AMFはMSCsマーカーのうち、CD29, CD44, CD73, CD90を強発現し、炎症性物質分解酵素や神経堤由来関連因子、線維芽細胞マーカーも発現していた。ウサギ角膜創傷治癒モデルにおいてAMF培養上清(AMF-sup)点眼により、ウサギ角膜上皮の創傷治癒を促進した。以上のことから、AMFはMSCsとは異なるフェノタイプを示した細胞群であり、その培養上清は上皮の創傷治癒を促進することが示唆された。
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