自己免疫性視神経炎531例で抗MOG/AQP4抗体検査を行い,陽性例の臨床的特徴を論文化した.免疫病態解明のためマウスモデルを作製した.患者抗体はマウスMOGに結合不良のため,ヒト型MOG発現(hMOG)マウスを作製し,MOGでの受動・能動免疫を行い,AQP4抗体モデルと対比しての病態解析に着手した.hMOGマウス作出に時間を要し解析途上ながら,表現型に差がないこと,AQP4マウスは補体介在性の組織破壊が目立つが,hMOGマウスの炎症変化は軽微で補体関与が乏しく脱髄変化も軽度であった.さらに神経細胞機能変化,免疫学的反応の差異を解析し,至適治療法開発への方策を考察して論文化する予定である.
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