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2021 年度 研究成果報告書

抗MOG 抗体が介在する自己免疫性視神経炎の病態解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11477
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関新潟大学

研究代表者

田中 惠子  新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (30217020)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード急性視神経炎 / 抗MOG抗体 / 抗AQP4抗体 / ヒト型MOG発現マウス / 炎症病態機序
研究成果の概要

自己免疫性視神経炎531例で抗MOG/AQP4抗体検査を行い,陽性例の臨床的特徴を論文化した.免疫病態解明のためマウスモデルを作製した.患者抗体はマウスMOGに結合不良のため,ヒト型MOG発現(hMOG)マウスを作製し,MOGでの受動・能動免疫を行い,AQP4抗体モデルと対比しての病態解析に着手した.hMOGマウス作出に時間を要し解析途上ながら,表現型に差がないこと,AQP4マウスは補体介在性の組織破壊が目立つが,hMOGマウスの炎症変化は軽微で補体関与が乏しく脱髄変化も軽度であった.さらに神経細胞機能変化,免疫学的反応の差異を解析し,至適治療法開発への方策を考察して論文化する予定である.

自由記述の分野

神経免疫学, 脳神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

急性視神経炎を生じるAQP4抗体陽性NMOSDとMOG抗体関連疾患 (MOGAD) は多発性硬化症とは異なる難治性の自己免疫性疾患である.それぞれの臨床像や経過・治療法が異なると考えられるが,MOGADの病態は不明である.我々は,ヒト型AQP4/MOGを発現する遺伝子改変マウスを作製し,各抗体投与マウスの中枢神経組織変化,免疫的病態を比較検討した.MOGADモデルでは組織炎症変化が軽度で補体の関与も乏しい.AQP4群では組織保護を目指した補体活性抑制を要するが,MOGADでは炎症抑制が主である.病態に基づく治療選択により、患者の療養支援体制や医療経済上の負担が大きく異なることを明らかにした.

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公開日: 2023-01-30  

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