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2019 年度 研究成果報告書

ヒト眼発生モデルSEAMを用いた角膜上皮発生機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11480
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関大阪大学

研究代表者

林 竜平  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70535278)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード多能性幹細胞 / 角膜上皮 / 表面外胚葉 / ラミニン / BMP / WNT / YAP
研究成果の概要

ヒト眼発生モデルであるSEAMを用いて、角膜上皮発生に寄与する成長因子およびECMに由来するシグナル伝達機構の解明を目的とした。p63遺伝子をEGFPで標識したノックインiPS細胞を樹立した。このiPS細胞株を用いてSEAM誘導を行ったところ、角膜上皮誘導には内在的BMPシグナルに加えWNTシグナル阻害が必須であることを明らかにした。ECMに関しては、SEAM誘導には眼組織に広く発現し、かつ、強いインテグリン結合能を有するラミニン511が重要であり、神経外胚葉と角膜上皮を含む表面外胚葉の発生分岐には、インテグリン-ラミニン結合に由来するYAPを介したシグナルが重要であることを明らかにした。

自由記述の分野

幹細胞生物学、再生医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではヒトの眼発生を模倣した細胞モデルであるSEAMを用いて、特に角膜上皮の発生、分化の機序について調べた。角膜上皮は再生医療のための細胞源としてのニーズが高く、我々もiPS細胞を用いた角膜上皮再生医療の開発に取り組んできた。一方で、iPS細胞から角膜上皮を安定的かつ効率的に分化誘導することは容易ではない事も明らかとなってきた。本研究で得られた成果により角膜がどのように発生・分化するのかの理解が深まったことで、角膜上皮を得るための方法が改良され、より安定的かつ効率的に角膜上皮を得ることが可能となった。これにより、再生医療の課題でもあるコスト削減や安全性を高めることが可能になると期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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