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2019 年度 研究成果報告書

機能性miRNAによる角膜上皮幹細胞の生体恒常性維持機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11487
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中村 隆宏  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (30411078)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード角膜上皮 / 幹細胞 / miRNA / 再生医療
研究成果の概要

単一細胞レベルでの網羅的な機能性miRNAプロファイルを作成し、miRNA 205がヒト角膜上皮幹細胞で有意に発現が亢進していることを、複数のヒト角膜上皮細胞群においてその再現性を確認した。次にmiRNA-205の遺伝子改変マウスの作成した。miRNA-205ノックアウトマウスは胎生期に皮膚の形成不全により致死的であった。胎生期および生後5日までの角膜上皮の形態学的、細胞生物学解析を行った。WTと比較して、重層化の程度など軽微な変化は認められたが、あきらかな形態学的・細胞生物学的差異はなかった。以上より、miRNA205は角膜上皮幹細胞において胎生期と成体における機能が異なることが示唆された。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の精力的な基礎研究から、タンパク質をコードしていないnon-coding RNAの一種であるmiRNAは生体内の様々な部位に存在し、発生・分化・癌化などの生命現象や幹細胞分化制御に深く関与していることが報告されている。生体内で角膜は視覚を司る重要な組織であり、その角膜上皮幹細胞の単一細胞レベルでの網羅的な機能性miRNAプロファイルの作成の試みは、世界的に見ても初めての試みであり、極めて独創的・先駆的である。また、miRNAレベルでの遺伝子改変マウスの作成の試みは、いまだ報告が少なく、遺伝改変技術を用いた生体内での恒常性維持機構の解明、分子レベルでの機能解析に大きく貢献したと考える。

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公開日: 2021-02-19  

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