近年、microRNA (miRNA)が標的mRNAの発現を制御することで免疫・炎症の病態に作用することが明らかとなってきた。本研究ではimmune-regulatory miRNAとして知られるmiRNA-124を眼内に投与することで自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)に対して炎症抑制効果がみられること、EAUを発症したラット血清中のmiRNAの発現について網羅的に検討したところmiRNA-146に代表される炎症抑制に関与するmiRNAが免疫前に比較して発現が上昇していることが確認された。これらの結果からmiRNAがぶどう膜炎の病態の形成に関与している可能性が示唆された。
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