本課題では抗酸化ストレス分子誘導因子として知られるNrf2の関与について明らかにするため、Nrf2の活性化剤として知られるジメチルフマル酸(DMF)、およびCDDOを用いて実験的自己免疫性ぶどう膜炎(experimental autoimmune uveoretinitis:EAU)の抑制効果、またNrf2 欠損(KO)マウスにEAUを誘導し、野生型マウスと比較した。その結果、DMF、およびCDDOによるEAUに対する抗炎症効果はみられなかったものの、Nrf2KOマウスにおいて病理組織像の重症化が観察された。Nrf2を介した抗酸化ストレス機構がぶどう膜炎の病態に関与している可能性が示唆された。
|