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2019 年度 研究成果報告書

結膜線維芽細胞における慢性炎症型の表現型獲得に必要なエピジェネティクス機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11500
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関日本薬科大学 (2018-2019)
国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2017)

研究代表者

岡田 直子  日本薬科大学, 薬学部, 助教 (50636165)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードエピジェネティクス / ペリオスチン / 重症アレルギー性結膜炎 / 線維芽細胞
研究成果の概要

重症アレルギー性角結膜炎は結膜の強い炎症や線維化を主体とする難治性の疾患であるが、その機序は不明である。申請者はこれまでに患者由来の結膜線維芽細胞に着目し、遺伝子発現パターンを比較解析したところ、患者由来結膜線維芽細胞ではペリオスチン遺伝子が無刺激状態において有意に高発現し、継代培養後にも発現が維持されることを見出している。本研究成果では、重症アレルギー性眼疾患由来の結膜線維芽細胞におけるペリオスチン高発現には、ヒストンのメチル化状態にかかわる酵素によるエピジェネティクス誘導が重要な役割をもつこと、これを制御することでペリオスチン高発現を抑制できることを明らかにした。

自由記述の分野

眼アレルギー

研究成果の学術的意義や社会的意義

線維芽細胞はがんや関節リウマチなど様々な慢性炎症疾患において、炎症局所の微小環境中での様々なストレスに応答し、細胞のエピジェネティック変化が誘導されることで、慢性炎症を引き起こすことが数多く報告されている。一方、アレルギー疾患においては、炎症組織中の細胞を採取・評価できる疾患が少なく、検討が進んでいない。本研究では結膜線維芽細胞を用いて、慢性炎症型の表現型獲得とその維持のために重要なエピジェネティクスのメカニズムとその制御法を初めて解明した。またエピジェネティクス制御化合物は、眼アレルギーに限らず、炎症メカニズムが類似した疾患における治癒困難な線維化に対し、新たな治療法となる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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