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2019 年度 研究成果報告書

神経芽腫に対する間葉系幹細胞を用いた腫瘍選択性ドラッグデリバリーシステムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11518
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児外科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

木村 幸積  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00783408)

研究分担者 東 真弓  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10380453)
坂井 宏平  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30515292)
文野 誠久  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40405254)
田尻 達郎  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80304806)
青井 重善  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90308669)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード神経芽腫 / 間葉系幹細胞 / MYCNマウス / ドラッグデリバリー / ホーミング効果
研究成果の概要

神経芽腫モデルマウス(MYCN-TgM)を用いて,マウス骨髄組織由来間葉系幹細胞(mMSC)の神経芽腫に対するhoming effectの解析を行った.MYCN-TgMに対してGFP-mMSCの腹腔内投与を行い,IVISにてmMSCが投与直後より時間経過とともに腫瘍部位へ移動していることが確認された.また,摘出腫瘍においてGFP免疫染色において腫瘍内部にmMSCの集積を確認した.またIFβ発現mMSCをMYCN-TgMに腹腔内投与したところ,臓器内IFβ発現は腫瘍に特異的に高発現であり,かつ有意に生存期間延長を認めた.
以上よりMSCのドラッグデリバリーシステムとしての有用性が認められた.

自由記述の分野

小児外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行神経芽腫に対しては,化学療法,外科治療,放射線治療を含めた集学的治療が進歩してきたが,その生存率は未だ十分に改善しているとはいえず,さらなる新規治療の開発が求められている.日本においても多施設共同臨床試験が広く行われるようになり,JCCG神経芽腫委員会(JNBSG)では現在,高リスク神経芽腫に対して,より短期間により治療強度を高めたレジメンが開発中である.これらにより,治療成績の向上が期待できるが,同時に治療毒性も強くなり,二次がんなどの晩期合併症のリスクが上がることも懸念される.本研究結果から,より腫瘍選択性が高く,より安全な,これまでの治療概念とは異なる新規治療法の開発が期待できる.

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公開日: 2021-02-19  

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