臨床で高周波の超音波を用いてヒルシュスプルング病の診断をすることを目指した。研究では音響特性データを取得して課題と有用性を明らかにし,診断デバイスの開発につなげることを目標とした。しかし、超音波顕微鏡によるex vivo の観察では、パラフィン包埋切片と異なり,大腸の組織構造や神経節細胞の同定が容易でなかった。インピーダンスデータをもとに3D画像を構築などを試みたが、細胞核の同定も困難であった。本研究ではこうした音響データを得たのちに、それを応用してデバイスの開発につなげることを企図していたが、前者の段階で課題をクリアできなかったためデバイスの開発研究へ進むことが出来なかった。
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