進行神経芽腫の治療成績を飛躍的に向上させるためには、新たな治療方法の確立が必須である。近年microRNAが発生過程や悪性腫瘍の増殖・転移で大きな役割を果たしていることがわかってきた。そこで、microRNAを神経芽腫の新たな治療法に応用することができるかを検証するための研究を計画した。研究1年目には、ヒトおよびマウス培養神経芽腫細胞からmicroRNAを抽出したり、治療に応用が可能なmicroRNAを文献検索から選択するなどをおこなった。その後、新型コロナウイルス感染拡大防止対策、および診療のため、研究に費やす時間が極端に減少した。最終年度もmicroRNA研究の文献検索を行ない、最新の研究成果および研究手法の収集を行なってきたが、細胞培養・microRNA抽出・創薬を目指したデータの取得を行なうことができず、当初の研究目標を果たすことができなかった。
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