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2017 年度 実施状況報告書

血管柄付き立体再生臓器モデルの作成と灌流培養法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K11532
研究機関東京大学

研究代表者

飯田 拓也  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (00398603)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード遊離皮弁 / 人工臓器
研究実績の概要

in vitroでの3次元再生骨の作成を中心に実験を行った。
まず、脂肪吸引で得られた脂肪を酵素処理して細胞(SVFC)を回収し、これを播種して培養開始した。培地はDMEM supplemented with 15% FBSを用いた。一週間後に継代し、更に一週間後にsub-confluent状態の細胞(ASC-p1)を回収した。続いてASC-p1の細胞をscaffold(人工骨)に播種を行った。人工骨はβ-TCP 気孔率75% 直径5㎜x長さ10㎜円柱のものを用いた。これを96welプレートに入れ、細胞懸濁液(200万個/300μL)を入れ、37℃でインキュベート(懸濁液はDMEM supplemented with 15% FBSを使用)した。これを38時間培養し、固定後に、電子顕微鏡で観察した。その結果、scaffoldの表面にも細胞接着が認められ、また内部にも細胞が進入、生着している所見が得られた

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

人工骨への脂肪幹細胞の接着や内部への進入が見られており、人工的な皮弁が作成できる可能性が十分にあると考えらえた。今後はこれを動物に移植し、実際に遊離皮弁として移植が可能か検討したい。

今後の研究の推進方策

in vitro 3次元再生骨のラットへの移植実験
in vitroで作成した3次元再生骨をヌードラットに移植し血管新生を確認する。上記で作成した円柱状再生骨をラット鼠径部皮下に埋入して血管の新生を図る。埋入部位は(1)真皮下、(2)筋膜下、(3)筋肉内として、血管茎は大腿動静脈とその分枝である下腹壁動静脈(SIEA)を予定している。2、4、8週間後に血管茎と周囲組織を付加したPrefabricated flapとして、対側大腿部に移植する。移植後、さらに2、4、8週経過後に、再生骨を摘出し形態学的に評価し、また円柱上の再生骨を長軸方向に切片を作成して組織学的に観察を行う。

次年度使用額が生じた理由

設備の関係で実験が細胞培養(vitro)にとどまり、動物実験までは進めることができなかったため。

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公開日: 2018-12-17  

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