研究課題
基盤研究(C)
創傷治癒過程においては様々な免疫系細胞が関与しているが,その役割については不明な点も多い。我々の研究により,マクロファージという免疫系細胞が,インターロイキン6というサイトカインの分泌を介して線維芽細胞に働きかけ,線維芽細胞による線維化を抑制していることが明らかとなった。この結果は、創傷治癒過程における線維化制御のメカニズム解明の一助になり、ケロイドや肥厚瘢痕の新たな治療に結びつく可能性があると考えられた。
創傷治癒
創傷治癒の機序についてはまだ不明な点も多く,ケロイドや肥厚性瘢痕など創傷治癒に関連した疾患に苦しむ患者さんも多い。我々の研究により,マクロファージという免疫系細胞がインターロイキン6というサイトカインの分泌を介して創傷治癒過程の線維化を抑制していることが明らかになった。この結果はケロイドや肥厚性瘢痕の予防や治療につながる可能性がある。