研究課題/領域番号 |
17K11549
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
矢野 智之 公益財団法人がん研究会, 有明病院 形成外科, 部長 (40537304)
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研究分担者 |
荒船 龍彦 東京電機大学, 理工学部, 教授 (50376597)
鷲尾 利克 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (40358370)
水野 博司 順天堂大学, 医学部, 教授 (80343606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 乳房再建 / 3D画像 / 対称性 / プロジェクションマッピング |
研究実績の概要 |
本研究の概要は、乳房再建における失われた患側乳房形態の再現について、術者の主観ではなく、その左右差を客観的な変化として術中にナビゲーションを行なうガイドシステムの開発である。手術操作によってもたらされる再建乳房を3D画像取得カメラで撮影し、これを左右3D 形状差分情報として解析し、形状差分情報を2次元マップに変換することで体表にプロジェクターを用いたプロジェクションマッピングとして投影するシステムである。左右3D 形状差分変化を撮影-蓄積-解析-投影が簡便にできる一連のシステムを構築する。その中で、当該年度は再建乳房画像取得の高速化に重点をおいて検討を行なってきた。従来はマイクロソフト社のKinect for PC ver2を用いて手動で患者体表を研究分担者が走査することで画像取得を行なっていた。取得時間、手動で移動させる際にケーブルなどで術野が汚染されるリスク、手で走査するため画像の歪みなどが生じるという問題を抱えていた。そのために、複数回の撮影を行なうことも少なくなかった。これを新たにマイクロソフト社のKiect Azureを用いることで複数のKinect Azureを連結し、これを載せる筐体を自作することで、1回の操作で手動でセンサーを移動させることなく3D画像が取得できるようになった。またこの一体型筐体については、位置合わせのためのレーザーポインター、また取得した3D形状差分情報を投影するプロジェクターも配置可能なものとし、画像の取得、位置合わせ、投影までを行なえる一体型装置に近いものとした。
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