顔面神経麻痺の形成再建手術における手術部位や顔面全体の各種表情運動の定量的評価が得られ、特に微細な動きの表情での有効性が大きい。より細かな患者の訴えに対する客観的な評価が可能となり、また術後の再建状態の変化の経過を簡単に定量的に記録できることで、再建方法の改良や新しい治療法の開発、また治療法の標準化につなげることができる。 年間約1万5000人の顔面神経麻痺患者を対象に診断情報と治療・術後評価を的確に提供できることは、当該分野の発展に大きく寄与し、また患者自身が表情運動の客観情報をモニター画面上で知ることは、自らの意思で正常に近づける働きを喚起する良きフィードバック情報となる点で意義深い。
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