• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

bFGF誘導性の瘢痕抑制性microRNAの探索と標的核酸治療法開発の基盤研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K11555
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 形成外科学
研究機関東邦大学

研究代表者

藤澤 千恵  東邦大学, 医学部, 講師 (10393000)

研究分担者 大西 清  東邦大学, 医学部, 教授 (30194228)
深澤 由里  東邦大学, 医学部, 講師 (90392331)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードmicroRNA / bFGF / 瘢痕抑制
研究成果の概要

Basic fibroblast growth factor (bFGF) は皮膚創傷部の線維化を抑制する。今回探索されたmicroRNA (miRNA)146b-5pはbFGFにより皮膚創傷部で誘導され、標的であるPlatelet-derived growth factor receptorα (PDGFRα)の発現を低下させた。また、創傷部にbFGFを投与すると間葉系幹細胞を含むmiR146b-5p+/Sca-1+細胞の増加とPDGFRα+/Sca-1+細胞の減少を認めた。miRNA146b-5pは間葉系細胞の増殖を促進するPDGFRαの発現制御から瘢痕形成の予防に有効であると考えられる。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

皮膚創傷における線維芽細胞の過剰な増生は過度の瘢痕を形成し、拘縮による機能障害から患者のQOL低下を招く。その対症療法はあるが、過度な瘢痕形成を標的分子の発現制御から予防する方法は確立されていない。
本研究において、皮膚創傷時におけるbFGFは創傷部の線維化を抑制するとともにmiRNA146b-5pを誘導することを示した。誘導されたmiRNA146b-5pはPDGFR αの発現を低下させ、PDGFRα陽性の間葉系幹細胞を含む幼弱な細胞から線維芽細胞への分化を制御する可能性を示唆した。この成果はin vivoにおける瘢痕形成抑制および生体の過剰な線維化を伴う疾患に対する予防方法の確立に有用である。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi