研究課題/領域番号 |
17K11571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山田 知輝 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (40623434)
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研究分担者 |
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
小川 新史 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (60623436)
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70301265)
廣瀬 智也 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70597509)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 血糖管理 / 早期経腸栄養 / 血糖変動 / 臨床栄養 / 重症患者 |
研究成果の概要 |
重症患者では早期経腸栄養と適切な血糖管理が推奨され、かつ、血糖値の変動が大きいと死亡率が上昇するとされている。早期経腸栄養を施行する重症成人患者に、標準流動食と異なる栄養組成の低糖質制限経腸栄養製品を投与した場合の血糖変動を血液ガス法ならびにFlash glucose monitoring(FGM)法により観察した。 低糖質制限経腸栄養製品群(F群)は12名、標準流動食群(S群)11名であった。死亡率など経過に有意差はなかった。6時間ごとに測定した血液ガス分析での血糖値変動はF群で小さい傾向があり、FGM法での検討でもF群で小さく、70-139mg/dlの至適血糖値内の時間もF群で延長した。
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自由記述の分野 |
集中治療医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回は予後への影響までは示せなかったが、早期経腸栄養を糖質制限経腸栄養製品にすることで、通常の管理で血糖変動が小さく、高いTIR率を達成できたことが示唆された。これらのことが重症患者予後を改善することは既報のごとしであり、経腸栄養の組成が変わるだけで血糖変動が抑えられることで、その管理が容易になり、患者予後にも良い影響を及ぼす可能性は十分あると考える。重症患者の全身管理は注意を要すべき事項が多岐にわたり、投与栄養剤を変更するだけで血糖変動を抑えられることは、治療成績にも医療経済にも良い影響を与えると考える。
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