高齢化率の急上昇に伴い、骨格筋萎縮状態であるサルコペニアは、介入可能な予後不良因子として慢性疾患において注目されている。本研究においては、心停止蘇生例とサルコペニアの関連およびメカニズムを明確にすることを目的とした。サルコペニアと心停止予後の関連を調べた結果、骨格筋肉量が減少した患者において臨床転帰が不良であった。機序の同定を行うため、心房細動で入院する患者を対象として、サルコペニアにおいて異常が指摘されているマイオカインの測定を行った。サルコペニア群においては心房細動再発率が高率であった。現在、マイオカインと心臓の電気生理学的特徴の解析を行っている。
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