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2019 年度 研究成果報告書

悪性黒色腫の上皮-間葉移行におけるBMPの役割と新規浸潤・転移モデルの確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11622
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

松尾 拡  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70238971)

研究分担者 渡邉 誠之  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10201196)
古株 彰一郎  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
自見 英治郎  九州大学, 歯学研究院, 教授 (40276598)
矢田 直美  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60468022)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード悪性黒色腫 / 増殖 / 転写コファクター / TLE3
研究成果の概要

研究成果の概要(和文):悪性黒色腫は悪性度の高い悪性腫瘍であり、高い増殖能と肺などへの遠隔転移による非常に予後が悪い。データベース解析からヒトの健常皮膚、良性母斑、悪性黒色腫への変化に伴い転写コファクターであるTLE3の発現が上昇した。TLE3を過剰発現したB16細胞は増殖能が亢進し、CyclinD1などの細胞周期関連遺伝子の発現量が上昇した。この細胞を12週齢雄ヌードマウス背部皮下に接種するとコントロール細胞に比べて大きな腫瘍を形成した。一方、TLE3を恒常的にノックダウンしたB16細胞をマウス皮下に摂取するとコントロール細胞に比べて小さな腫瘍を形成した。

自由記述の分野

口腔病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、免疫チェックポイント阻害剤の登場により悪性黒色腫の治療成績が著しく向上してきたが、これら薬剤は間質性肺炎や大腸炎などの免疫関連有害事象をもたらすこともまた明らかとなってきた。そのため、悪性黒色腫の病態を正確に理解し、新たな治療法を確立する必要性は依然として残っている。HDAC(ヒストン脱アセチル化酵素)阻害剤は悪性黒色腫の新しい治療薬として注目されている。本研究ではHDACを誘導し転写コファクターとして作用するTLE3が悪性黒色腫細胞の増殖を制御するメカニズムを明らかにしたものであり、HDAC阻害剤を利用した悪性黒色腫の治療法に新たなエビデンスを提唱することができた仕事であると考える。

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公開日: 2021-02-19  

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